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本を手放す為の要約 : 7つの習慣【その③】人間関係について

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今回は「7つの習慣」の要約を書いてみたいと思います。(内容が多いので4部構成にします)

要約と言っても「使える内容を抽出 → 要約 → 自分の知識を付加してツール化」という工程を経ています。

なので本記事の内容は筆者のフィルターを通した情報になります。(無加工情報を知りたい方は本を購入する事をおすすめします)

前回までの記事↓

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「7つの習慣」の要約【その③】人間関係について

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この本の内容は「思考・目標と人生設計・人間関係・習慣と行動」の4つに分けて考える事が出来ます。

7つの習慣とタイトルにはありますが、7つ所じゃないくらいあれこれ書いてあるので、全てを要約して分類分けした感じです。

今回はその③という事で「人生を成功へ導くための人間関係」について要約してみたいと思います。

「7つの習慣」- 人間関係について

  • まずは『相手を理解』しろ
  • 原則として『取引はWin-Winの時だけ』行えば良い

以上がこの本の思考についての内容を使える形にした物かなと思います。

人間関係について書かれた文言の中で最も重要視されているのが「相手を理解する為の行動を取り、相手に共感する」事かなと思いました。

相手を「理解」する

人と良好な関係を築き、相手に自分の意見を聞いて欲しいのであれば「まず相手を理解」しなければなりません。

人間は往々にして自分の意見を他人に述べる事でコミュニケーションを取ろうとしますが、それでは良い関係は築けません。

自分の意見を相手に述べているだけで良好な人間関係が構築出来る人間は「余程特異的な立場か能力がある人物」だけでしょう。(世の中の大多数はそうではないと思います)

なので「一般的な立場の人」が他人に意見を聞いてもらう、理解してもらうにはまず「相手を理解する」事が重要なのです。

何故相手を理解する事が重要なのかを明確化する為に、人間という生き物の特徴をまとめてみましょう。

コミュニケーションに関わる人間の特徴

  • 人間の『1番興味がある対象は自分』である
  • 人間は『承認欲求の塊』である
  • 人間は『常に自分を主体に考え、行動する生き物』である
  • 人間は『1人称の使用頻度が最も高い生き物』である

以上がパッと思いつく「人間の特徴」です。
これらの特徴に心当たりがある、周りの人間がそうであると思った方も少なくないでしょう。

しかしそれは当然で、「人間は自分が世界の中心であり観測者なので、自分を起点に周囲の環境を規定する」事しか出来ない生き物だからです。(他人目線にはなれても他人にはなれないですから)

なので人の特徴を逆手に取り、相手が心地よいと思う行動・言動を取ってやれば良いのです。(勿論良好な人間関係を築きたい相手限定ですが)

相手にとって心地よい行動とは「相手を肯定・承認し、話を傾聴・内容に共感する」事です。

ここで相手を理解する為の手順をまとめてみましょう。

相手を「理解」する為の手順

  • 発見 : 良好な人間関係を築きたい相手を発見する
  • 会話内容 : 対象の人物に『個人的な話』をさせる(自己開示などのテクニックを使用)
  • 傾聴 : 相手の個人的な話を『徹底して聴くBOT』になる
  • 対立回避 : 話を聴いている時は『自分の意見は言わない・アドバイスは絶対にしない』を徹底する
  • 肯定と承認 : 相槌は『会話内容の反復 or 内容の肯定』を徹底する
  • 共感 : 自分の意見を言う場合は『相手と共通するポジティブな特徴を元に共感』する

以上の手順で「相手の心地よい行動を取りつつ相手を理解する」事が出来ます。

これらを実践する事で「相手の最も興味がある対象の話をしつつ、相手を承認し、相手を主体としてリアクションを取り、相手が自分を出す機会を激増させる」事が出来ます。(欲求の成就ですね)

例外的な人間も極稀に居るかもしれませんが、基本的に以上の方法でコミュニケーションを取って嫌がられる事は無いかなと思います。(相手が敵対的でない限り上手く行くでしょう)

一度相手に気に入られれば「良好な関係を築きつつ自分の意見も聴いて貰える関係」に持って行くのは簡単です。(Win-Win or No dealを実践)

結論 : 良好な人間関係を築き、自分を理解してもらいたければ「まずは相手を理解(傾聴・肯定・承認・共感)」するべきである。

取引は「Win-Win」を徹底

特定の相手と良好な関係を維持したければ「取引はWin-Win」を徹底しなければなりません。

取引と言っても様々ですが、ビジネスのような大きな事から週末の飲み会まで含めて取引とします。

自分と他人が何かの活動を共に行う行為はほぼ全て取引が生じますから、人間活動のほぼ全てが何らかの取引と言えるでしょう。(例外もあるかもしれませんが)

まずWin-Winの定義ですが、「自分と相手双方が得をする状態」を指します。

Win-Winの例1

取引内容 : 新規ビジネスを始める(成功確率は高い物とする)

相手の条件 : 資金を投資しなければならない
相手の得 : ビジネスが成功したら投資以上の収益が配当として見込める

自分の条件 : リスクを取って新規ビジネスを主導・諸々の責任を負わなくてはならない
自分の得 : ビジネスが成功したら一定程度の売上が見込め、資産を築ける

Win-Winの例2

取引内容 : キャンプ未経験の友人と週末キャンプに行く

相手の条件 : 2人分の食材代金を負担しなければならない
相手の得 : 新しい体験が出来る・道具の準備や予約などの手続きはしなくて良い・楽しく遊べる

自分の条件 : 予約や手続き、下調べ・道具の準備・設営などをほぼ1人でしなくてはならない
自分の得 : 食費を負担してもらえる・楽しく遊べる

上記の例と似た状況が必ずしもWin-Winだとは言えません。

しかし「お互いの損失よりも利益が大きいと双方が判断すればWin-Winだと言える」でしょう。

Win-Win以外の例

毎日のように行われる取引において全てがWin-Winになるとは限りません

本書ではWin-Win以外No deal、つまり「双方得になる取引以外するな!」と書かれております。

ここでは何故Win-Win以外の取引をすべきでないのか見て見ましょう。

Win-Loseの例

まず「自分は得だけど相手は損」する取引を紹介します。

取引内容 : 飯をおごらせる(自分には特別な地位や能力が無い・相手には何の貸しも無い状態とする)

自分の条件 : 飲食店に行くだけ
自分の得 : 無料で飲み食い出来る・楽しい
自分の損 : 無し

相手の条件 : 飯をおごらなくてはならない
相手の得 : 無し
相手の損 : 金銭的損失・感情的損失

極端かもしれませんが、自分が得をして相手が損をする例を書いてみました。

このような自分だけ得をする取引をしていては「相手は離れていく」でしょう。

自分と相手の立場を入れ替えるとLose-Winの状態もわかるかと思いますが、その場合「自分が相手から離れていく」でしょう。

このようにどちらか一方が得をし、もう片方が損をする取引「人間関係を破壊・消失」させます。

Lose-Loseの場合

実行すると「どちら共損をする取引」はLose-Loseと言えます。

これは「互いに時間とお金を無駄にするだけの取引はしない」事を徹底していれば問題ないと思います。

稀に冷静さを失った状況でLose-Loseな取引をしているのを見かけますが、感情的にならず冷静に対処すればLose-Loseは回避出来ると思います。

Win-Win or No deal

以上の例からもわかるかと思いますが、「双方が得する取引以外絶対にやらない」を徹底する事が重要です。

片方だけ得をする取引を続けていれば「人間関係は破綻し、周りから人は居なくなる」でしょう。

双方損する取引を続けていれば「お互い最悪の状況に陥る」事になりかねません。

結論 : 「双方利益のあるWin-Winな取引以外はNo deal、徹底して取引しない」を心がければ良好な人間関係を維持できると言えます。

まとめ

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今回は「7つの習慣」の内容を4つに分類した内の「人間関係」部分を要約してみました。

「7つの習慣」- 人間関係について

  • まずは『相手を理解』しろ
  • 原則として『取引はWin-Winの時だけ』行えば良い

相手を「理解」する為の手順

  • 発見 : 良好な人間関係を築きたい相手を発見する
  • 会話内容 : 対象の人物に『個人的な話』をさせる(自己開示などのテクニックを使用)
  • 傾聴 : 相手の個人的な話を『徹底して聴くBOT』になる
  • 対立回避 : 話を聴いている時は『自分の意見は言わない・アドバイスは絶対にしない』を徹底する
  • 肯定と承認 : 相槌は『会話内容の反復 or 内容の肯定』を徹底する
  • 共感 : 自分の意見を言う場合は『相手と共通するポジティブな特徴を元に共感』する

まとめとしてリストを再掲しておきます。

7つの習慣を要約していると自分の至らない点が浮き彫りになりますね。

要約という形で文章を書いていると自分の現状と7つの習慣で理想とする状態がどの程度乖離しているか見えて来るので、自己省察的な事が出来ていいなと思っています。(分量が増えるので負担もありますがw)

「7つの習慣」リンクまとめ

次回は「行動習慣」について要約した物を書いてみたいと思います。

今回の記事が何かの参考になれば幸いです😌